ゆく年くる年

自分よりも多く元日に年賀状が来る姉たちを羨んでいたのも随分昔の話で最近は昔よりも年賀状の枚数が減った。簡単に電波に気持ちを乗せることのできる世の中で年の節目に筆を取って誰かに文章を書くという文化が廃れてしまうことに寂しさを感じる。デザインなんてものは二の次でそこにその人の文字が言葉が綴られている、その当人の煩わしさと懐かしむ気持ちが感じられればそれで十分である。煩わしくも愛おしい年賀状は如何にも日本人好みの文化であると思う。来年は書こう。

 

今年が卒業制作の提出から始まったことに驚く。

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提出、展示を終えて卒業、入学して新しい研究室に配属、友は上京し、恋人は社会人になった。歳を重ねるにつれて1年の節目なんてものは薄れるのかもしれないが年末年始の特番、初詣、食事が一年を締めてまた新しい一年の始まりを感じさせてくれる。去年は友人と京都で初めて年を越し、今年はロンドンで年を越す。三山ひろしのけん玉世界記録更新チャレンジを観ずに一年が締まるのだろうか。私たちの冬休み旅行も1/3が終わり、ロンドン編へと突入した訳だが、初めの目的地パリでは美しい街並みと食事に酔いしれ優雅な時間を過ごした。

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パリのクリスマスは思っていたよりも静かで店はどこもかしこも閉まっていて、人の出も少なかった。地域の教会に人が1番集まっていた。一ヶ月前からクリスマスマーケットを盛大に開いて当日は家族で過ごすのがヨーロッパ流らしい。24日前後はサンタクロースの帽子や赤と緑のニットを身に着けて街を歩く人が多い。日本人はクリスマスをどうやって過ごすのか聞かれることがあり、家族で過ごしたり恋人と過ごしたり色々、KFCには列ができると言うとfunny と言われた。スイス人もチーズフォンデュしか料理を知らないのでお互い様である。むしろ日本の方が優位だと思う。日本のクリスマスもヨーロッパくらいに落ち着いて欲しいと思ったりした。スイスの年末年始を体験できないのは少し惜しい気もするけれど、パリロンドンの年末年始も貴重な機会だと思う。来年の年末に去年の年越しはビックベンやったな〜というのが今から楽しみだ。でも結局年末年始は日本が1番です。

それでは、今年もお世話になりました。良いお年を。またけん玉の結果教えて下さい。